- 友人が撮影した動画を見て、自分のつむじが目立って焦った
- 髪のボリュームが出ずヘアセットが決まらない
20代からこのような悩みを持っている方もいると思います。
20代の場合、仮にかっぱハゲ(つむじハゲ)が気になり始めても、「まだ若いし大丈夫、そのうち元に戻るだろう」と軽視してしまいがちです。
ですが、かっぱハゲを放置すると、取り返しのつかない状態になる可能性があります。
特に原因がAGA(男性型脱毛症)だった場合、何もしなければ薄毛は確実に進行していきます。
もしかっぱハゲになっても迅速かつ適切な対処を行えば、進行の抑制・薄毛の改善をすることができます。
この記事では、かっぱハゲを放置するとどうなるのか、20代でかっぱハゲになる原因、今すぐできる対策方法について解説します。
20代のかっぱハゲを放置するとどうなる?
放置していまいがちな20代のかっぱハゲですが、放置するのはとても危険です。
かっぱハゲを放置した場合、主に3つの問題点が発生します。
詳しく解説します。
1.年齢が上がるにつれてかっぱハゲが目立つようになる
10代や20代の時は少し薄いなと感じる程度だったものが、30代〜40代にかけて一気に進行し、薄毛が気になり始めることがあります。

ホットペッパービューティーアカデミーが実施した「薄毛に関する意識調査2024」では、薄毛が気になり出した年齢の平均は38.6歳となっており、全体的に見ても30代前半〜40代前半で気になり出す人が多いとの調査結果が出ています。
かっぱハゲは、最初の段階では自分が気づきにくい場合があるため、気づいた頃には薄毛が悪化していたとなる可能性もあります。
2.見た目の印象が大きく変化する
薄毛は、どこが薄くなっているかで印象は大きく変わります。
特に20代は見た目の印象を大事にする傾向にあり、未婚女性へのアンケート調査でも恋愛や結婚に大きな影響を及ぼすという結果が出ています。
例として、かっぱハゲが進行すると以下のような変化が起こります。
- 実年齢より老けて見られる
- 清潔感がないと思われる
- 周囲の視線が気になるようになる
一度ハゲとして認識されると、その印象は中々拭うことができません。
見た目が変化すると、人によっては「常に周囲の反応を気にしながら生活する」ようになり、大きなストレスを感じます。
詳細は後述しますが、そのような生活がメンタル面にも影響を与え、かえって薄毛を進行させる要因になるため注意が必要です。
3.AGAの場合、取り返しのつかないことに
かっぱハゲの原因がAGA(男性型脱毛症)の場合、進行性の脱毛症のため、治療を行わなければ薄毛の範囲は徐々に拡大していきます。
そのまま放置していると、最終的には髪全体に薄毛が広がってしまい、気づいた時には取り返しのつかない状態に発展してしまう恐れがあります。

AGAは若いうちに適切な治療を始めれば、薄毛の進行を防ぐのはもちろん、毛量を増やすことも可能です。
薄毛が気になり出したら、すぐに対策を始めることが重要です。
20代で薄毛治療を行うメリット・デメリット
20代の薄毛を放置するのは大変危険なことがわかりましたが、いざ20代で薄毛治療を行うとなった場合、メリットやデメリットは気になるところです。
実際、20代で薄毛治療を始めることには多くのメリットがありますが、同時に考慮すべきデメリットが発生します。
以下は、メリット・デメリットをまとめたものです。
メリット | デメリット |
・薄毛を早期に食い止めることができる ・費用を比較的安く抑えることができる ・ストレスの軽減につながる ・副作用のリスクが少ない | ・治療の継続が必要 ・経済的な負担がかかり続ける ・効果が出るまで時間がかかる |
注目すべきは資金面です。
個人差はありますが、症状が軽いうちから治療を始めることで、短期間かつ少ない薬の量で済む可能性があり、比較的費用を安く抑えることが可能です。
しかしAGAの治療薬は、原則継続して服用する必要があるため、月々経済的な負担がかかり続ける点は頭に入れておく必要があります。
治療が遅れるほど治療薬が増えるのはもちろん、植毛やメソセラピー等の治療をプラスで受けることになる可能性があるため、早期治療は重要なポイントです。
20代でかっぱハゲになる原因・特徴
20代でかっぱハゲになる原因は大きく分けて2つあり、「先天性な原因」か「後天性な原因」のいずれかです。
それぞれ特徴や治療法が異なりますが、どちらも早期に気づいて適切な対策を取ることが未来の髪を守るポイントとなります。
ではそれぞれどう違うのか詳しく解説します。
先天性な原因の可能性がある方
かっぱハゲの原因の1つが先天性な原因で、AGAがこれに該当します。
20代のAGAの発症頻度は約10%で、発症する可能性は十分あるのが現状です。
参照元:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
また遺伝での薄毛も先天性な原因です。薄毛やAGAは遺伝と密接に関係していると言われています。
先天性な原因かどうかは、まず自分のつむじがどうなっているか確認することが大切です。
以下の記事に詳しいつむじのチェック方法が記載されているため、理解を深めるためにもぜひ読んでみてください。
後天性な原因の可能性がある方
かっぱハゲの原因2つ目である後天的な原因は、主に生活習慣の乱れです。
特に20代前半の方は、友人関係や就職等の影響で生活環境が大きく変化するタイミングであり、同時に何かとストレスを感じやすい時期です。
そのような日々のストレスや生活習慣の乱れが蓄積されると、頭皮や髪の毛にダメージを与え、薄毛になる可能性があります。
以下は、20代にありがちな生活習慣についてまとめたものです。
1つでも該当する場合は見直す必要があるでしょう。
【20代にありがちな生活習慣】
- 人間関係が良くない職場、友人トラブルなどにより過度なストレスを感じている
- 食事がいつもコンビニやインスタント食品
- 夜中にスマホやゲームなどをしており寝るのが遅い
- 飲み会に行く頻度が多く、毎回アルコールを大量に摂取している
- タバコを吸っている
- 1日2回以上シャンプーを使用している
- 帰宅して入浴せずそのまま寝てしまう など
かっぱハゲに気づいたら?今すぐやるべきこと
ここまでかっぱハゲの原因や特徴について話しました。
では、かっぱハゲに気づいたらまず何をするべきか、自分で今すぐできる対策を具体的に解説します。
1.生活習慣の改善
まず1番にするべきことは、生活習慣の改善です。
ストレスや生活習慣の乱れはAGAや遺伝とは違い、日頃の生活を改善するだけで薄毛の予防が期待できます。
食生活はもちろんのこと、運動や良質な睡眠などを習慣化し、育毛に大切な頭皮作りをしましょう。
以下は生活習慣の改善例なので、ぜひ参考にしてください。
【生活習慣の改善例】
生活習慣 | 改善例 |
---|---|
ストレスを溜め込まない | 自分に合うストレス解消法を見つけて実践する 例)睡眠、運動、映画鑑賞、ショッピングなど |
バランスの良い食生活 | ファストフードやインスタント食品ばかりの食事を避ける 育毛に必要な栄養素を積極的に摂取する ・タンパク質:髪の成長を促す ・亜鉛:新陳代謝の促進、髪の毛を生成する ・ビタミン:皮脂分泌を正常に保つ、血行促進等 |
適度な運動 | 1日20分ウォーキングする ※過度な運動はストレスにつながるため注意! |
良質な睡眠 | 1日6〜8時間はまとまった睡眠をとる 入浴時は必ず湯船に浸かりゆっくり眠れる準備をする |
禁煙に努める | 1日にタバコを吸う本数を徐々に減らし禁煙を目指す |
2.ヘアケアの見直し
次に、今まで自分が行ってきたヘアケアの見直しをしましょう。
例えば、シャンプーは刺激的なものを使用していないか、髪の洗い方はどうかなど、見直す箇所はたくさんあります。
以下のヘアケアのポイントを参考に、髪と頭皮に優しいケアを心がけましょう。
ポイント①シャンプー
シャンプーは基本的に1日1回が一般的とされています。
あまり使いすぎると、頭皮の乾燥や必要な皮脂を落としてしまうことにつながるため注意してください。
どうしても洗いたいという場合は、湯シャンをするだけでも髪の毛のほこりや皮脂は十分落ちるためおすすめです。
洗うときは爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗うと良いです。

またシャンプーは、自分に合わないもの(使用後に頭皮がかゆくなる、フケが出る等)の使用は避け、頭皮へ優しい低刺激なものを使用しましょう。
ポイント②頭皮マッサージ
すぐできるヘアケアでおすすめなのが、頭皮マッサージです。
頭皮マッサージを行うことで血行が促進され、薄毛予防につながります。
誰でも気軽にできますが、間違った方法はかえって逆効果になるため注意が必要です。
【簡単な頭皮マッサージのポイント】
- 1日5分程度が理想
- 手の付け根で頭皮全体を大きく動かすように行う
- 指の腹で押してもむように動かす
- 頭皮が乾燥している状態での力が強いマッサージはNG!
ポイント③スタイリング
特に20代のほとんどの方は、外出する際に必ずスタイリング剤を使用すると思います。
使用することに関しては問題ありませんが、スタイリング剤はしっかり洗い流してから就寝するようにしてください。
しっかり落とさないと、洗い残したスタイリング剤が毛穴を塞いでしまい、炎症を起こす原因となります。
頭皮はもちろんのこと、寝具にも雑菌が繁殖してしまうため、必ず洗い流しましょう。
髪についたスタイリング剤は、はじめにリンスで髪の毛を洗うと落ちやすいです。
その後にシャンプー、リンスという流れがおすすめです。
ポイント④育毛剤
薄毛対策として、すでに育毛剤を使用している方もいらっしゃると思います。
育毛剤は薄毛改善が期待できますが、自分の症状に適した育毛剤を使わなければ効果は見込めません。
3.AGA専門クリニックに相談
生活習慣やヘアケアの改善を行っても薄毛が進行する場合は、AGAの可能性があります。
AGAは進行性の脱毛症のため、早急にAGA専門クリニックに相談してください。
最初は無料カウンセリングを行っているクリニックや、初診代無料のクリニックを選ぶのがおすすめです。
こんな症状はかっぱハゲ予備軍!放置せず早期対策を!
以下のような症状がある場合、かっぱハゲの予備軍である可能性が高いです。
放置せず、早めに対応策を練りましょう。
- 最近折れ毛が増えた気がする
- 光の当たる場所で地肌が透けて見える
- 髪の毛が前より抜けるようになった
- 髪の毛のボリュームがなくなり、前よりスタイリングがしづらくなった
- 家族や友人から「髪薄くなった?」と言われた
20代のかっぱハゲに関するよくある質問
最後に、20代のかっぱハゲに関するよくある質問に回答します。
- Qかっぱハゲは自然に治る?
- A
かっぱハゲに限らず、薄毛がAGAだった場合には自然に治ることはありません。
AGAはどんどん進行していくため、早めに対応を取る必要があります。
まずは、生活習慣に問題はないか見直してみましょう。
- Q食生活で本当に薄毛になる?
- A
偏った食生活を送っていると、髪の毛に必要な栄養素が不足しがちになるため、薄毛になる可能性があります。
できるだけ自炊を心がけ、育毛に必要な栄養素であるタンパク質や亜鉛、ビタミンなどは積極的に摂取するようにしましょう。
- Q最近抜け毛が増えた気がするが、どのくらい抜けたら危ない?
- A
髪の毛はヘアサイクルを繰り返しているため、毎日髪の毛は抜けます。
抜け毛が1日50〜100本程度は健康的ですが、1日200本以上抜けると注意が必要です。
季節の変わり目(特に秋ごろ)は200本程度抜ける場合もありますが、通年抜けている場合はAGAの可能性があるため、早急にクリニックに相談をしてください。
- QAGAの治療は若くても効果ある?副作用は?
- A
AGAの治療は、20代でも十分効果があります。
20代では症状が軽いケースが多いことから、治療の効果を早くに実感しやすいです。
また、治療薬も少なく済むため副作用も比較的少ないです。
仮に副作用が発生しても、クリニックによっては気軽に相談できるフォロー体制が整っているため、安心して治療に専念できます。
- Q帽子をかぶるとハゲが進行するって本当?
- A
結論、帽子をかぶることが薄毛になる直接的な原因になることはありません。
しかし、長時間帽子をかぶることで頭皮が汗をかき蒸れるため、それが頭皮トラブルとなり薄毛を引き起こす可能性があります。
また、帽子で頭皮を締め付けることによって血流が悪くなることもあるため、できるだけ短時間の着用にとどめておきましょう。