- ストレスで抜けた髪の毛は生えてくるの?
- 髪が生えやすくなるストレス対策を知りたい
- 抜け毛が増えてしまうNG行動は?
このように、過度なストレスから抜けた髪が本当に生えてくるのか、心配な方も多いでしょう。
効果的なストレス対策を実践すれば、再び髪が生えてくる可能性があります。
しかし、厄介なのは、進行性の脱毛症であるAGAが隠れ潜んでいることです。
放置すればゆっくりじわじわと薄毛が進行し、いずれ回復が見込めないレベルの薄毛に到達することもあります。
「自分がAGAなのか知りたい」という方は、AGAセルフ診断テストを試してみてください。
チェックするだけで簡単に、AGAリスクを判定できます。
ストレスで抜けた髪は生えてくるの?
結論、ストレスで抜けた髪は生えてきます。
その理由は、原因を取り除くリラックス法やストレス解消法を用いれば克服できるからです。
抜け毛の主な要因を大きく分けると「内的要因」と「外的要因」の2つになります。
内的要因には加齢や遺伝が、外的要因には頭皮環境の悪化やホルモンバランスの乱れがあります。
ストレス性の抜け毛は外的要因から異常な脱毛を引き起こし、日常生活の中に原因が隠れていることが多いです。
そのため、諦めずに日常で生じるストレスを解消し、克服に取り組みましょう。
ただし「ストレス要因に対処したのに回復していない」と焦るのは禁物です。
抜け毛の症状によって回復する時間は異なります。
ストレス要因から離れることでホルモンバランスやヘアサイクルが回復し、髪が生えやすくなります。
したがって、半年から1年の期間を諦めずに取り組むことが大切です。
ストレスから来る3つの脱毛症
ストレスからくる代表的な脱毛症は以下の3つです。
- 円形脱毛症
- びまん性脱毛症
- 女性型脱毛症
それぞれの項目について説明します。
円形脱毛症
円形脱毛症は、10円玉サイズの脱毛部(脱毛班)が増えていく脱毛症です。
一般的には、円形の脱毛部から皮膚がうっすらと見えてきます。
原因は不明であり、外部ストレスや遺伝的要因も関与していると言われています。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、頭皮全体のボリュームが減っていく脱毛症です。
ストレスによるホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れから、頭皮環境が悪化します。
その結果、髪の毛が細くなり、ハリとコシがなくなって薄毛が目立つようになります。
女性型脱毛症
頭頂部を中心に頭部全体に抜け毛が増えていく症状です。
ストレスによる女性ホルモンの乱れから髪のハリやコシ、全体のボリュームが減ってきます。
40代前後の女性が発症しやすいと言われており、20代から発症するケースもあります。
髪が生えやすくなるストレス対策3選
抜け毛の改善に役立つストレス対策は以下のとおりです。
それぞれの項目について説明します。
1.クリニックに相談する
医師に相談することで治療方針を決めることは大切です。
ストレスへの対処だけでは解決しないケースもあるからです。
自己判断では、「ストレスが原因だと思っていたらAGAだった」というように、原因と解決策にズレが生じることがあります。
- 今の抜け毛の状態は?
- 薬物治療が必要か?
- ストレス対策だけでは対応できない状態か?
医師に相談すると、一人で悩んでいた不安や疑問が解消され、現状に対して前向きになれます。
治療方針を明確にするためにも、医師のアドバイスは聞いた方が良いでしょう。
2.ストレス解消法を見つける
抜け毛の改善には、ストレスを解消できる習慣を見つけることが欠かせません。
以下の4つのストレス解消法を実践しましょう。
①趣味に打ち込む
趣味に打ち込むことで、ストレス要因から離れやすくなります。
休日であっても、嫌なプロジェクトや上司のことを考え続けると、自律神経が乱れ、身体の不調が現れます。
その結果、頭皮環境も乱れ、抜け毛が増えてしまいます。
そんなときは、自分だけの時間を作り、ストレスから離れることが大切です。
料理、散歩、絵を描く、映画鑑賞、ガーデニングなど、何でもよいので趣味を楽しみましょう。
②適度に運動する
適度な運動はセロトニンの分泌を促し、ストレスを軽減します。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、その不足は幸福感の低下やうつ病のリスクを高めることがあります。
同じ動きを20〜30分続けると、分泌量がピークに達するため、ウォーキングのような単調な運動の継続がおすすめです。
負担が少ない運動を毎日続けて、心が安定した生活を送りましょう。
③十分に睡眠を取る
十分な睡眠を取ることは大切です。良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を活発にします。
成長ホルモンが増えると、髪の毛の成長を促進します。
抜け毛に悩んでいる方は、睡眠習慣を見直すことがおすすめです。
質の高い睡眠によりストレスが軽減され、心と身体がリフレッシュすることで、仕事やコミュニケーションがスムーズに進みます。
問題に冷静に対処できるようになり、ストレスが溜まりにくくなります。
④マッサージを受ける
ボディマッサージを受けることで肉体疲労が減り、幸せホルモンであるセロトニンが分泌され心の疲れが癒されます。
その結果、ストレスホルモンの軽減に繋がります。
ストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されますが、マッサージによってセロトニンの分泌が促され、ストレスホルモンが抑制されます。
このように、身体と心のバランスを整えることができるのが魅力です。
3.抜け毛を隠す工夫をする
抜け毛が増えていると感じる方は、「誰かに見られている」というストレスに苛まれがちです。
薄毛により、外出時や仕事中などで外見にコンプレックスを感じることは、メンタルにとって良くありません。
社会的なストレスでメンタルが影響を受けると、さらに髪の毛の生えにくい状態になります。
そのため、患部を隠すためにウィッグや帽子を身につけることをおすすめします。
また、髪型でカバーする方法も有効で、患部を覆うような髪型を選ぶのも一つの解決策です。
ストレスで抜け毛が増えてきたときのNG行動
抜け毛が増えると、無意識に行ってしまうNG行動がいくつかあります。
ここでは、以下の4つのNG行動について解説します。
①抜け毛の本数を数える
日々抜け毛を数えることは、おすすめできません。
日常で水溝に集まる抜け毛を見たり、朝枕に付着しているものを見たりすると、不安が増えます。
ブラシで髪をとかし、1本1本を手で取りながら「今日もこんなに抜けた」と数え、ストレスを増やすのは良くありません。
そのため、毎日抜け毛を数える行動は控えましょう。
しかし、「不安で止められない」という方もいるかもしれません。
そんな時は、「まだ髪がたくさんある」とポジティブな視点で考えると、ストレスが軽減します。
②抜け毛が増えた未来の姿を想像する
「このままだと薄毛になる」と不安な未来を想像することは避けましょう。
髪を束で引っ張ると大量にゴッソリ抜ける場合は注意が必要ですが、50~100本程度なら心配はいりません。
100本以下であれば自然脱毛の可能性が高いです。
束で抜けていない髪の毛はヘアサイクルの休止期にあるため、心配せず回復を待ちましょう。
③脱毛班の数を数えない
円形脱毛症の方は、10円玉サイズの円形脱毛部位(脱毛班)を探さないようにしましょう。
この理由は、前項の「抜け毛の本数を数える」行為と同じで、円形脱毛部位に触れるたびに髪の毛のボリュームが減っていることに気づき、落胆するからです。
そのため、脱毛部位を探すよりも、ストレスを軽減することを優先しましょう。
④SNSで他者比較しない
他人と比較して劣等感を感じる投稿を見るのはおすすめできません。
これは、他者との比較を繰り返すことで嫉妬が増幅し、怒りや攻撃性を高め、負の感情や行動を引き起こすからです。
特に、外見にコンプレックスを持っているときは、他の人の「かっこいい、美しい」と思える投稿を見ることは避けるべきです。
ストレス軽減が先決!自己解決しない場合はクリニックに相談!
ストレスによる抜け毛の原因は、内的要因と外的要因の2つに分けられます。
ストレスは外的要因に該当し、「ストレス解消法を見つける」「抜け毛を隠す工夫」などでストレスを軽減することが大切です。
ストレスが軽減すれば、通常は髪の毛が再び生えてきます。
ストレス対策をしている間、抜け毛や脱毛部位を数えず、不安な点に目を向けないことも重要です。
しかし、抜け毛が目立つ場合は、自己対策だけでは解決しないこともあり、クリニックでの相談をおすすめします。
一人で悩まずに、医師と相談して適切な治療方針を見つけましょう。
ストレスで抜ける髪に関するよくある質問【FAQ】
- Q抜け毛と判断できる本数はどのくらいですか?
- A
毛髪は、誰でも1日に100本程度は自然に抜けます。
この数を明らかに超える場合、AGAやストレスによる脱毛症の可能性が考えられます。
- Qお風呂での抜け毛は何本以上が異常ですか?
- A
1日の中で髪の毛が最も抜けやすいのは、お風呂での洗髪時です。
シャンプーによる摩擦で、1日に60本程度が抜けることが一般的です。
そのため、60本以上抜ける場合、脱毛症の可能性を考えるべきです。
シャンプーの選択や生活習慣にも注意しましょう。
- Qストレスの抜け毛は病院に行くべきですか?
- A
ストレスが原因の抜け毛の場合、症状に応じてAGAのクリニックや皮膚科の受診が推奨されます。
また、心療内科でのメンタルケアと頭皮環境の改善も大切です。
- Qストレスで生え際がスカスカになる理由は?
- A
ストレスによって生え際がスカスカになる主な原因は血行不良と皮脂の過剰分泌です。
ストレスが増加すると自律神経の乱れが起こり、血行が悪化します。
これにより、頭皮への栄養や酸素の供給が不足し、髪の成長が妨げられます。
また、汗や皮脂の分泌が増え、毛穴が詰まることも一因となります。